エリア内回遊性を向上
文具事務用品の製造・販売を手掛けるシヤチハタは、スタンプラリーの新たなツールとして「重ね捺(お)しスタンプラリー」を提案している。
重ね捺しスタンプラリーは、イラストを色ごとに分けてスタンプ化したものを1色ずつ捺していくと、1枚の絵になる仕組み。専用のガイドを使うなどして、同じ箇所にさまざまな色を重ねてスタンプすることで、カラフルな作品が完成する。従来のスタンプラリーに比べ、全てのスタンプを捺すまで完成イメージが分からず、完成作品を見ようと、実施エリア内の回遊性が向上することが期待できる。
今年1月にベトナムで開催された「ジャパンベトナムフェスティバル」にも出展し、現地参加者に重ね捺しスタンプの体験などを実施した。体験者には、完成した作品を飾ることができるよう、ペーパーフレームと共にプレゼントした。
同社ではオリジナルスタンプの作製だけでなく、スタンプラリー台紙やディスプレー、ポスター、さらには景品の手配に至るまで、顧客それぞれの予算、イベントの規模や内容に応じて幅広く対応する。
すでに全国の美術館や百貨店、自治体でのイベントなどで活用されており、昨年は28カ所で採用されたとのこと。
「公共施設のイベントだけでなく、全国の地域振興のためのツールとしての活用や、日本を訪れた外国人観光客に、日本の楽しい思い出を形として残してもらえる仕組み作りとして、今までのスタンプラリーにはなかった流れを生み出していきたい」と同社。
事務用品としてのスタンプ販売で培ったノウハウを生かした同商品。温泉地での湯巡りや、デスティネーションキャンペーン(DC)などの催し物、館内でのイベントなど、さまざまな場面での活用が期待される。
詳細は、シヤチハタのスタンプラリーサイトhttp://www.shachihata.co.jp/stamprally_service/
重ね捺しスタンプの完成イメージ
重ね捺しスタンプラリーのチラシ(表紙)